数学 貫太郎ノート 2019/01/19
今日は整数問題のようです。
問題: 証明せよ
(1)
を満たす整数, は3の倍数である
(2) を満たす整数, は存在しない。
解答:
(1) 一般的に整数は、3の倍数を基準に考えると、3の倍数か、3で割ってあまり1または余り2で表される。余り2は余り-1と同じなので、
という形で全ての自然数を表すことが出来る。
問題の式は平方数(2乗の形)をした項が存在する。上式を2乗してみると、
となるので、全ての自然数の平方数は3の倍数か、3の倍数プラス1の形になる。
もちろん、であれば、の形しかありえない。
ここで、問題の式のが3の倍数でない形、つまりの形だった場合、
ここで、左辺のが3の倍数だった場合、とすると、
左辺は3の倍数なのに対して右辺は3の倍数+1の形になるため、矛盾する。
の場合、左辺はの形になり、3の倍数+2の形のためこれまた矛盾する。
では、の形の場合。
となり、右辺は3の倍数。
ここでの形だと、やはり先ほどと同様左辺は3の倍数+2の形のため矛盾する。であれば、両辺とも3の倍数のため成立する。
従って、いずれも3の倍数でなければこの式は成立しない。
(2) こちらも同じような問題。式変形すると、
となるので、左辺は3の倍数。とすると、も3の倍数となるので、のとすると、となる。よって、
となり、この右辺は3の倍数。となると、左辺も3の倍数でなければ成立しないので、の形となるはず。とすると、となるので、
ここで、左辺は3の倍数。は平方数なので、の形しかありえない。すると、右辺は、
となり、これは3の倍数ではないので不成立。すると、
となり、これもまた3の倍数ではないので不成立。よって、これを成立するは存在しない、つまりは存在しないことが証明できた。
今日からセンター試験なのか。大変そう。