数学 貫太郎ノート 2019/01/21

本日は数検準1級の問題だそうです。


数検準1級 三項間漸化式 極限 高校数学

 

問題:

 A ≠ 0 a_{1}=1, a_{2}=2A

  a_{n+2}=2Aa_{n+1}-A^2a_{n}

 一般項を求めよ。

 

 

解答:

①これは三項間漸化式というものらしい。つまり、次の項が前の二つの項と関係する数列の関係を示したもの、かな。フィボナッチ数列なんかはまさにこれか(1,1,2,3,5,8,13・・・)。

で、これを特には特性方程式というものを利用すればよいみたい。それが下式。

 x^2-2A+A^2=0

つまり、3項間漸化式の各項を2次関数の係数としたもの。これを解くと、

 (x-A)^2=0,  x=A

となり、 xは重解となっている。特性方程式の解が p,qのとき、三項間漸化式は、

 a_{n+2}-pa_{n+1}=q(a_{n+1}-pa_{n})

となるが、今回は p=q=Aなので、漸化式は下記のように表せる。

 a_{n+2}-Aa_{n+1}=A(a_{n+1}-Aa_{n})

この右辺の括弧内に初期条件を当てはめると、

 a_{2}-Aa_{1}=2A-A=A

となるので、初項は A。項比は右辺にかかっているAなので、

 A(a_{n+1}-Aa_{n})=AA^{n-1}=A^n

 となる。よって、

 a_{n+1}=Aa_{n}+A^n

これをすべて A^{n+1}で割り、 \frac{a_{n}}{A^n}=b_{n}とおくと、

 b_{n+1}=b_{n}+\frac{1}{A}

となる。これは項差が \frac{1}{A}の等差数列となっている。初項 b_{1}=\frac{1}{A}なので、

 b_{n}=\frac{1}{A}+\frac{1}{A} (n-1)=\frac{1}{A} n

となる。よって、

 \frac{a_{n}}{A^n}=\frac{1}{A} n

 a_{n}=A^{n-1} n

となり、これが答え。

 

時間がないので②は省略m(. .)m