数学 貫太郎ノート 2019/01/23
本日も数検準一級の極限値に関する問題のようです。
問題:
①
②
③
解答:
①こういう問題には下記の公式を使うのがセオリーのようです。
動画ではなぜこの公式になるのかのイメージについても分かりやすく紹介されていました。ついでに、なぜ弧度法を使っているのかについても。
というわけで上式の形に持っていくのを目指す、と。
ここで、分子のコサインは極限をとると1になるので、いったん気にしなくてOK。さきほどの公式を分母分子逆にしたも1になることを利用するとして、分母分子にそれぞれ3をかけると、
となり少し簡単になる。そして分母分子に今度はをかけると、
となる。の極限値は1なので、
となりこれが答え。
②同じように考えると、とにかく例の公式の形に持っていきたい。この場合、が分母にもほしい。というわけで、
となりこれが答え。とても簡単に感じる。
③これはが式中に無いので、和と差の積をしてみてどうなるかを見ていく。
となり、とても簡単な形に。ということで答えは、
となる。
慣れれば簡単。だけど、何となくもやっとするのが極限値の問題。
数学 貫太郎ノート 2019/01/22
本日は漸化式の問題。
問題:
解答:
の係数がで、の係数がなので、ここを逆にしたい。まずはで両辺を割ってあげる。
このをとおくと、
となる。左辺の形から、これは階差数列(習った気がするけど完全に忘れてたのでwikipediaをナナメ読み)。
ということで、階差数列なのでで定義すると、
となる。このシグマの部分を部分分数分解していけば答えが見えてくる。
というわけで間の項がごっそり消えて、
よって、
が答えとなる。
前半の、だけで表される項を作るのがポイントなのね。
数学 貫太郎ノート 2019/01/21
本日は数検準1級の問題だそうです。
問題:
①
一般項を求めよ。
解答:
①これは三項間漸化式というものらしい。つまり、次の項が前の二つの項と関係する数列の関係を示したもの、かな。フィボナッチ数列なんかはまさにこれか(1,1,2,3,5,8,13・・・)。
で、これを特には特性方程式というものを利用すればよいみたい。それが下式。
つまり、3項間漸化式の各項を2次関数の係数としたもの。これを解くと、
,
となり、は重解となっている。特性方程式の解がのとき、三項間漸化式は、
となるが、今回はなので、漸化式は下記のように表せる。
この右辺の括弧内に初期条件を当てはめると、
となるので、初項は。項比は右辺にかかっているAなので、
となる。よって、
これをすべてで割り、とおくと、
となる。これは項差がの等差数列となっている。初項なので、
となる。よって、
となり、これが答え。
時間がないので②は省略m(. .)m
数学 貫太郎ノート 2019/01/20
本日の鈴木貫太郎さん。ちょっと難しそう。
問題: 上の1点における接線ととによって囲まれる部分の面積の最小値を求めよ。
問題の解釈が難しいので、ここでいきなりWolfram Alpha*1に頼ってグラフを描いてみる。
その結果はこちら。
グラフを眺めていると、なんとなく問題の意図が見えてくるような気がする。
動画の鈴木貫太郎さんによると、ここでは"6分の1公式"というものが使えるとのこと。初めて聞いた。ググってみると、他のサイトでも紹介されていたので比較的有名のよう。直線と放物線で囲まれた範囲の面積を求める公式のようです。証明は動画に委ねるとします。
6分の1公式
直線と放物線で囲まれた範囲の面積:
直線と放物線の交点のx座標をとすると、
つまりこの公式を使えば、 上の1点における接線との交点の座標を求めれば、囲まれた範囲の面積を求めることが出来る。
接線の座標をとおくと、座標は、曲線yを微分するととなる。は接線の傾き。
点を通り、傾きがmの直線は
と表せるので、今回の接線は、
となる。放物線から上式を引くと、
となり、この2解が6分の1公式でほしいとなるはず。が、動画にある通りここで少しテクニックを使う。上式の解がであれば、の形にできるので、分解してより、
と表せる。6分の1公式を見るとの形がある。これを変形して、
と表しておく。であるので、
この式の最小値を考えると、のときに左の項が0となり、最小値が得られる。よって、6分の1公式に当てはめると、
これが面積の最小値となる。
1967年の東工大の問題だそうだけど、こんな難しいの受験で出たら解ける気しない笑。
*1:Mathematicaを作っているWolfram Researchによる数学Webアプリ。便利なので、別の機会にこのブログでも紹介したい
数学 貫太郎ノート 2019/01/19
今日は整数問題のようです。
問題: 証明せよ
(1)
を満たす整数, は3の倍数である
(2) を満たす整数, は存在しない。
解答:
(1) 一般的に整数は、3の倍数を基準に考えると、3の倍数か、3で割ってあまり1または余り2で表される。余り2は余り-1と同じなので、
という形で全ての自然数を表すことが出来る。
問題の式は平方数(2乗の形)をした項が存在する。上式を2乗してみると、
となるので、全ての自然数の平方数は3の倍数か、3の倍数プラス1の形になる。
もちろん、であれば、の形しかありえない。
ここで、問題の式のが3の倍数でない形、つまりの形だった場合、
ここで、左辺のが3の倍数だった場合、とすると、
左辺は3の倍数なのに対して右辺は3の倍数+1の形になるため、矛盾する。
の場合、左辺はの形になり、3の倍数+2の形のためこれまた矛盾する。
では、の形の場合。
となり、右辺は3の倍数。
ここでの形だと、やはり先ほどと同様左辺は3の倍数+2の形のため矛盾する。であれば、両辺とも3の倍数のため成立する。
従って、いずれも3の倍数でなければこの式は成立しない。
(2) こちらも同じような問題。式変形すると、
となるので、左辺は3の倍数。とすると、も3の倍数となるので、のとすると、となる。よって、
となり、この右辺は3の倍数。となると、左辺も3の倍数でなければ成立しないので、の形となるはず。とすると、となるので、
ここで、左辺は3の倍数。は平方数なので、の形しかありえない。すると、右辺は、
となり、これは3の倍数ではないので不成立。すると、
となり、これもまた3の倍数ではないので不成立。よって、これを成立するは存在しない、つまりは存在しないことが証明できた。
今日からセンター試験なのか。大変そう。
数学 貫太郎ノート 2019/01/18
昨日分を先ほど投稿したばかりなのですが、勢いで本日の鈴木貫太郎さんの動画もノートさせていただきます。勢い大事。
問題:
(1) のとき、
の形で表せ。
(2)
の最大値とそのときのの値
解答:
(1) ここはが使えそう。
ということで、まず両辺を2乗してみる。
ほしい答えはなので、ここでとおくと、
これを平方完成(こんな言葉忘れてたよ・・・)で表す。
一見これで終了のようだけど、ここで答えを吟味する。
としていたが、 もも絶対値は1以下なので、はの範囲でしか値を取らない。 は2を超えるので、ありえない値となる。
よって、
が唯一の答え。
(2) ここでも、が使えそう。
このようにに統一できるので、とおくと、
ここでも平方完成する。
このグラフの最大値を考える。としているので、はの範囲となる。
のとき、
のとき、
よって、 のときがこの関数の最大値。
のときが関数の最大値なので、
となる。
(2)の終盤はちょっと鈴木貫太郎さんの説明に追いつけなくなって我流になりましたすいませんでした。
数学 貫太郎ノート 2019/01/17
鈴木貫太郎さんの動画の内容をノートします。(昨日の分。飲み会だったので・・・)
今日は数列の問題ですね。
問題:
この数列の和を求めよ。
数列の和を求めろとは。長年数学から離れてきたから、上のようなきれいな形で書き表されているものにこれ以上何をしろと言うんだ、と思ってしまった。もしこれがプログラミングだったら、単純に繰り返し文で足し算するところなんだけど。シグマを使わない簡単な形式で書き表せということなんだね。
というわけで、まずはこの式を数列の和の形で書き表す。
ここで両辺を倍してあげると、良いことが起きる。
上の二つの式を比べると、分子が異なるが分母が同じ項が存在しているので、引き算してあげれば大幅に簡単に書けるでしょう、ということ(よく思いつくよなこんなこと)。というわけで引き算すると、
上式の大かっこの中をとすると、
ここで、先ほどと同じように両辺を2で割って引き算するととてもすっきりした形になる。
これをの式に戻すと、
これを通分してキレイにすると、
となる。
最初にプログラミングなら繰り返し分で簡単に計算できるのにとか言ったけど、このように定式化出来るなら圧倒的に計算量は少なくて済む。どこかで何かの役に立つかもね。